洗っても臭いタオルには、アイロンをかけるべし!生乾き臭対策を徹底解説

洗濯したタオルへスチームアイロンをかけて生乾き臭を対策するイメージ 暮らしを3%快適に

洗った直後は臭わない。乾いた状態で鼻を近づけても、特に気にならない。

それなのに、お風呂上がりに顔を拭いた瞬間、雑巾のような臭いが戻ってくる。もう一度洗っても、香りの強い柔軟剤を使っても、数日後にはまた同じ臭いがする。

そんなタオルには、もう一度洗剤を足す前に、アイロンをかけてみるという方法があります。

アイロンはシャツのしわを伸ばすためだけの道具ではありません。洗濯では落としきれなかった臭い戻りへ、熱とスチームで対応できます。

先に結論:臭うタオルは通常どおり洗い、脱水後の湿った状態で、洗濯表示とアイロンの説明書に従ってスチームを当てます。その後、広げて完全に乾燥させます。アイロン不可のタオルには行わないでください。

なぜ、洗ったタオルが濡れるとまた臭うのか

臭いの原因は、単にタオルが乾いていないことだけではありません。

花王は、使い続けたタオルの繊維に菌のかたまりである「バイオフィルム」が形成され、そこから生乾き臭で知られるモラクセラ属細菌などが見つかったと報告しています。タオルは糸が重なり、水分が残りやすいため、普通の衣類とは違った菌の環境ができる可能性があります。

乾いている間は臭いが目立たなくても、タオルが水分を含むと臭いを感じやすくなります。そのため、乾いた直後に嗅いで安心しても、顔や体を拭いたときに臭いが戻ってくるのです。

参考:花王「タオル繊維に付着する菌のかたまり(バイオフィルム)を発見」

スチームアイロンの熱を使う

菌や臭いへ熱で対応する方法といえば、煮沸を思い浮かべるかもしれません。しかし、タオルのために鍋を用意し、大量のお湯を沸かし、熱い布を取り出すのは大変です。

電子レンジで加熱する方法も見かけますが、加熱むらや発火、やけどの危険があり、家庭の裏技としてはおすすめできません。

そこで使いやすいのが、家にあるスチームアイロンや衣類スチーマーです。

Panasonicの衣類スチーマーでは、菌を付着させた布へアイロン面を押し当て、1秒間パワフルスチームを当てた試験で、試験した2種類の菌について99%の除菌効果が確認されています。生乾き臭を付けた布への脱臭試験でも、臭気を抑える効果が確認されています。

ただし、これは指定された機種と試験条件での結果です。家庭にあるすべてのアイロン、すべてのタオルで同じ効果を保証するものではありません。使用する製品の説明書とタオルの洗濯表示を優先します。

参考:Panasonic「衣類スチーマー」カタログ・試験内容

タオルの臭いを熱リセットする手順

1.最初に普通に洗う

アイロンは、洗濯の代わりではありません。汗、皮脂、洗剤の残り、臭いの原因となる汚れを先に洗い流します。

臭いを香りで隠そうとして、柔軟剤を多く入れすぎないようにします。必ず製品に表示された量を守ります。

2.脱水後の湿った状態で取り出す

完全に乾いてからではなく、洗濯と脱水が終わった湿ったタオルへ熱を当てます。作業するタオルが1〜2枚なら、ほかの洗濯物を先に干し、臭いが気になる物だけを分けると負担が少なくなります。

3.洗濯表示を確認する

タグにアイロン禁止の表示がある物には使用しません。マイクロファイバーなどの化学繊維、プリントや刺しゅう、装飾のあるタオルは、高温で傷む可能性があります。

アイロンを使用できる場合も、表示された上限温度を守り、必要に応じて目立たない場所で試します。

4.少しずつ場所を移しながら、両面へ熱を当てる

アイロン台にタオルを広げます。使用するアイロンの説明書に従って温度とスチームを設定し、一か所へ置きっぱなしにせず、少しずつ場所を移動させます。

厚手のタオルは、表面だけでは中心まで熱が届きにくいため、裏返して反対側にもかけます。パイルを強く押しつぶしたくない場合は、アイロン面を長時間押し付けず、衣類スチーマーとして浮かせて使える機種なら説明書どおりの距離を保ちます。

5.最後まで完全に乾かす

熱を当てたあと、そのまま畳んではいけません。タオルを大きく広げ、風通しのよい場所で完全に乾かします。サーキュレーターや扇風機の風を当てると、乾燥までの時間を短くできます。

6.一部を水で濡らして確認する

乾いた状態で臭いを確認するだけでは不十分です。タオルの端を水で濡らし、実際に使うときと同じ状態にして、臭いが戻らないか確認します。

この確認で臭わなければ、熱リセットはひとまず完了です。

やけどと焦げに注意:スチームは高温です。人へ向けず、作業中にタオルを手で持ち上げないでください。アイロンを離れるときは電源を切ります。アイロン不可の素材や、油分・薬品が付いた布には使用しません。

枚数が多いなら、コインランドリーで「乾燥だけ」

バスタオルを何枚もアイロンがけするのは現実的ではありません。家族全員分をまとめてリセットしたいなら、家で洗ったあと、コインランドリーの乾燥機だけを使う方法があります。

家庭用衣類乾燥機には約75℃の除菌コースを持つ機種があり、ガス衣類乾燥機には80℃以上の温風で乾燥する製品もあります。短時間でしっかり乾かすことは、臭いの再発を防ぐうえでも有効です。

乾燥機へ入れる前に、必ずタンブル乾燥の洗濯表示を確認します。高温乾燥で縮んだり、風合いが変わったりするタオルもあります。

参考:Panasonic「衣類乾燥機の乾燥運転時の庫内温度」/リンナイ「乾太くん」

熱を使えないタオルには、酸素系漂白剤

アイロンや乾燥機を使用できないタオルは、洗濯表示と漂白剤の商品表示を確認したうえで、酸素系漂白剤によるつけ置きを検討します。

粉末の酸素系漂白剤は、お湯へ溶かして使用する商品が多くありますが、適切な温度、分量、時間は商品ごとに異なります。自己流で熱湯を使わず、パッケージの指示を守ります。色柄物や一部の繊維には使えない場合があります。

洗剤を自己流で混ぜない:塩素系漂白剤は酸性タイプの製品と混ぜると危険です。酸素系と塩素系を含め、複数の洗剤を同時に組み合わせず、それぞれの表示に従ってください。

一度消えた臭いを、戻さないために

熱でリセットできても、タオルが長時間湿ったままなら、再び臭いやすくなります。

  • 使ったタオルを洗濯機やかごの中で丸めたままにしない
  • すぐ洗えないときは、いったん広げて乾かす
  • 洗濯が終わったら、洗濯機の中へ放置しない
  • タオル同士の間隔を空けて干す
  • 室内干しでは、除湿機やサーキュレーターを使う
  • 洗濯物を詰め込みすぎず、洗剤と柔軟剤は表示量を守る

大切なのは、香りで隠すことより、洗ったタオルをできるだけ早く乾かすことです。

それでも臭うなら、タオルの替え時かもしれない

アイロン、乾燥機、酸素系漂白剤を試しても、濡らすとすぐ臭いが戻る。黒ずみが取れない。生地が薄くなり、吸水性も落ちている。

そこまで使ったタオルは、無理に顔や体用として延命せず、掃除用の布へ回す時期かもしれません。

洗っても臭うタオルに、さらに洗剤を足して何度も洗う。その前に、洗濯表示を確認してアイロンの熱を使ってみる。

家にある道具の役割を少し変えるだけで、毎日顔を拭く瞬間の小さな不快感をなくせるかもしれません。

※本記事の「除菌」は、すべての菌を除去することを意味しません。効果は機器、温度、時間、タオルの素材や状態によって異なります。各製品の取扱説明書と洗濯表示を優先してください。

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