朝から雨。夕方になっても雨。そして、明日の天気予報にも傘マーク。
ふと玄関を見ると、子どもの通学靴がびしょびしょです。「ちょっと待って。明日もこの靴を履くんだけど……?」。長雨が続くと、こんな地味に切実な問題が起こります。
濡れた靴には新聞紙を詰める。昔からよく聞く方法ですが、そもそも今の家には新聞紙がないことも多いですよね。
そこで意外な助っ人になるのが、未使用の紙おむつや生理用ナプキンです。
驚きですが、コツは「吸水用品だけで乾かそうとしない」こと! ①中敷きを外す、②タオルで水分を取る、③紙おむつやナプキンで吸水する、④最後に扇風機で風を通す。この4段階で進めます。
ひたすら待つしかなかった濡れた靴も、家にあるものを総動員すれば、乾燥をしっかり後押しできます。
なぜ紙おむつや生理用ナプキンが使える?
考えてみれば、どちらも液体をすばやく取り込み、内部へ閉じ込めるためのものです。
花王も、生理用ナプキンの表面材について、液体をすばやく吸収体へ移す構造を説明しています。この吸水力を、濡れた靴の応急処置にちょっと借りよう、という発想です。
なかでも生理用ナプキンは細長く、スニーカーのつま先へスッと入れやすいのがポイント。紙おむつは面積が大きいので、かなり濡れてしまった靴の水分を取るときに向いています。
とはいえ、どちらも本来は靴を乾かす商品ではありません。わざわざ新品を買う必要はなく、サイズアウトして余った紙おむつや、古くなった未使用品が家にあるときの応急策と考えてください。
最初の5分が勝負!濡れた靴を乾かす4ステップ
1.まず中敷きと靴ひもを外す
いきなり何かを詰める前に、まずは中敷きを外しましょう。ここを面倒くさがらないのが、実は最初のコツです。
靴本体と中敷きを別々にすれば、隠れていた湿気を逃がしやすくなります。靴ひもも緩め、履き口を大きく開いてください。これだけで風の通り道ができます。
2.タオルで「取れる水」を先に取る
紙おむつやナプキンをいきなり入れると、表面の水だけですぐパンパンになってしまいます。それでは少しもったいないですよね。
まず乾いたタオルを押し当て、靴の外側と内側から水分を吸い取ります。ゴシゴシこするのではなく、タオルへ水を移すようにギュッ、ギュッと押さえるイメージです。
3.未使用のナプキンか紙おむつで奥まで吸水
ここで、意外な助っ人の出番です!
生理用ナプキンは白い吸水面を靴の内側へ向け、つま先まで差し込みます。靴へ貼り付かないよう、粘着部分の剥離紙は付けたままにしておきましょう。
紙おむつは、吸水面が外側になるよう、靴へ入る太さにふんわり丸めます。吸収体がこぼれる可能性があるため、切ったり破いたりするのはNGです。
水分を吸って重くなったり、ふくらんだりしたら交換どき。無理に奥まで押し込まず、きちんと取り出せる位置に入れてください。
4.仕上げは扇風機。「詰めっぱなし」にしない
ここがいちばん大切です。紙おむつやナプキンが水を吸ってくれたからといって、そのまま朝まで放置してはいけません。
ある程度吸水したら取り出し、靴を斜めに立てて、履き口へ風を送りましょう。残った湿気を外へ追い出すのは、やはり風の仕事です。
「でも、玄関にコンセントなんてない!」。そんな家では、USB扇風機とモバイルバッテリーの組み合わせが活躍します。
以前紹介した「どこでも扇風機」なら、電源の位置を気にせず玄関へ置けます。まさかキッチンやキャンプだけでなく、濡れた靴にも使えるとは。小さな扇風機、なかなか働き者です。
急いでいても、ドライヤーの熱風はちょっと待って!
明日の朝までに乾かしたい。そう思うと、ドライヤーの熱風を靴の中へ送り込みたくなります。その気持ちはよく分かりますが、ここはぐっと我慢です。
アシックスは、濡れた靴には乾いた布を当て、白い布や紙を詰めて形を整え、風通しのよい日陰で乾かすよう案内しています。ドライヤーなどによる強制乾燥は、変形の原因になるため避けるとしています。
ドライヤー、ヒーター、ストーブの熱を直接当てないでください。早く乾かすつもりが、接着剤の劣化や変形、変色を招いたら悲しすぎます。
欲しいのは「熱」ではなく「風」。慌てた夜ほど、この違いを思い出してください。
革靴やスエードは別もの。自己流で進めない
今回の方法は、一般的な布製・合成繊維のスニーカーを想定しています。
天然皮革、スエード、装飾のある靴、防水膜を使った靴は、お手入れ方法がそれぞれ違います。吸水材との接触で色移りする可能性もあるため、メーカーの表示を先に確認してください。
「とにかく明日までに!」と焦る場面ですが、お気に入りの革靴ほど無理は禁物。判断に迷ったら、乾いた布で水分を取り、風通しのよい日陰に置く基本へ戻りましょう。
余った紙おむつ、実はかなり使えます
子どもがサイズアウトした紙おむつは、数枚だけ残しておくと意外な場面で助かります。
濡れた靴のほかにも、生ごみの汁漏れや車内での嘔吐対策など、吸水力が役立つ場面は少なくありません。
「もう使わないから全部捨てよう」と思ったら、ちょっと待ってください。詳しくは、余った紙おむつの意外な使い道で紹介しています。
長雨の夜は「吸って、外して、風を通す」
玄関にびしょ濡れの靴が並んでいると、それだけで少し気が重くなります。しかも、明日も雨。見なかったことにしたくなりますよね。
でも、やることは意外とシンプルです。
- 中敷きと靴ひもを外す
- タオルで取れる水分を先に取る
- 未使用の紙おむつやナプキンで内側を吸水する
- 吸水用品を取り出し、扇風機で風を通す
新聞紙がなくても大丈夫。家に余っている吸水用品が、まさかのピンチヒッターになってくれます。
完璧な裏技ではありませんが、「明日の靴、どうしよう」という夜の困りごとを、3%どころかもう少し軽くしてくれるかもしれません。


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